不動産の売却方法のひとつに、『買取』があります。
「不動産を売却したいけど、買取ってそもそもどういうこと?」
「買取と仲介って、どっちで売却するのがいいんだろう」
などと、疑問を持たれている方も多いでしょう。不動産売却では、できる限り高くスピーディーに売却したいものです。そのために売却を成功させる方法は様々存在します。
そこで本記事では、不動産買取について簡単に解説します。またメリットやデメリットについても紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
また、以下では千葉県で不動産売却に対応しているおすすめ会社を紹介しているので、ぜひご覧ください。
不動産買取とは?
不動産買取とは、不動産会社が物件を直接購入する売却方法です。
通常の不動産の売却は、不動産会社が売主と買主を仲介する立場です。しかし、買取の場合は不動産会社が買主となります。不動産会社が査定を行い、提示された価格に所有者が納得すれば売買契約が成立します。
したがって不動産買取とは、不動産会社が直接売主から物件を購入する手法のことを言います。
『買取』と『仲介』の違い
ここまでで、不動産買取について少し理解できてきたのではないでしょうか。次は、『買取』と『仲介』の違いについて解説します。しかし、不動産の売却をするという同じ内容でも、買取と仲介では売却方法が異なります。
買取と仲介の主な違いは、『売却の相手(買主)が誰になるか』という点です。分かりやすいように、違いを下記の表に簡単にまとめたので、ご覧ください。
買取 | 仲介 | |
---|---|---|
売却相手 | 不動産会社 | 買主 |
売却期間 | 速い (最短一週間) | 遅い (2〜3ヶ月) |
価格 | 安い (市場より15〜30%低い) | 高い (市場価格と同じ) |
仲介手数料 | かからない | かかる |
上記の表を見て、違いが一目瞭然なのが分かります。
買取の場合、不動産会社が直接物件を購入する買主となります。そのため、売却までの期間が短く(最短一週間程度)、現状のままで売却が可能です。また、仲介手数料も不要になります。ただし、不動産会社が利益を確保するため、市場価格より15-30%程度低い価格での取引となる傾向があるので気をつけましょう。
仲介の場合は、不動産会社が売主と買主の間に入って取引を仲介します。市場価格での売却が期待できるので、複数の購入希望者の中から条件の良い買主を選ぶことができます。ただし、売却までに2-3ヶ月以上かかり、内覧対応や物件の補修が必要となる場合があるので注意が必要です。また、仲介手数料(約3%+6万円)が発生します。
不動産買取には2種類ある
一言に不動産買取といっても、全てが同じ買取内容ではありません。不動産買取は2種類存在します。2種類とは、『即時買取』と『買取保証』です。
即時買取とは、冒頭でも説明した通り、不動産を直接買取ってくれる仕組みのことです。一般的に「不動産買取」と言う場合、この即時買取を指し、不動産市場での基本的な買取方式となっています。
なぜなら、不動産会社が直接買主となる最もシンプルな形態だからです。売却までの流れが分かりやすく、多くの不動産会社が提供している一般的なサービスとなります。
しかし、売主が「売却するまでの時間に余裕があり、もっと高値で物件を売却したい」などの希望に合わせた不動産買取のシステムもあります。それが、不動産買取の2種類目の買取保証です。買取保証について次で詳しくまとめたので、ご覧ください。
買取保証とは、通常の不動産売却と買取を組み合わせたサービスです。一定期間(通常3ヶ月程度)は通常の売却活動を行い、市場価格での売却を目指しながら、期間内に希望条件での売却ができなかった場合は不動産会社が事前に約束した価格で買い取ることを保証するサービスです。
買取保証の特徴は、市場価格での売却機会を残しながら、最低売却価格が保証される点です。ただし、買取保証価格は即時買取よりも低く設定される傾向があり、物件の状態維持が求められるなどの制約もあります。
したがって、高値での売却機会を残しつつ、確実な売却を望む方におすすめのサービスです。
不動産の即時買取のメリット・デメリット
ここからは、即時買取のメリットとデメリットを紹介させていただきます。
不動産の即時買取のメリット
メリットを3つにまとめましたので、お役立てください。
- メリット1:売却までのスピードが速い
- メリット2:手間とコストの削減
- メリット3:売却の可能性が高い
メリットの1つ目は、売却までのスピードが速いことです。なぜなら、買主を探す必要がないからです。不動産会社に直接物件を売却するので、仲介会社に依頼して、買主を長期にわたって探す必要がありません。
最短1週間程度で売却が可能なので、売却値よりも急いで売却したい方におすすめです。
メリットの2つ目は、手間とコストの削減です。通常の不動産の売却で必要となる内覧対応が不要になります。買主を探す手間がないため、複数の購入希望者に対して物件を見せる手間や、室内の清掃なども必要ありません。
コストの削減に関しては、仲介手数料が発生しないことが大きな特徴です。さらに、物件の補修やリフォームもする必要がないため、大きなコストを削減できます。
メリットの3つ目は、売却の確実性が高いことです。不動産会社と直接取引となるため、確実に売却できます。通常の売却では、購入希望者の事情で契約が破棄されるリスクがありますが、即時買取では不動産会社自身が買主となるため、そうしたリスクを避けられます。
以上が不動産の即時買取のメリットです。
不動産の即時買取のデメリット
ここからはデメリットを紹介します。デメリットも3つに分けてまとめました。
- デメリット1:価格面での損失
- デメリット2:業者選びのリスク
- デメリット3:損失のリスク
デメリットの1つ目は、価格面での損失です。最も大きな損失となるのは、売却したい物件の売値が下がることです。なぜなら、市場価格より15-30%程度安い価格での取引となるからです。不動産会社が買い取った物件を再販売する際の利益や、リフォーム費用、市場変動のリスクなどを見込んで価格が設定されます。
また、買取価格の交渉が難しい点も特徴です。不動産会社は利益確保のため、価格の上乗せに応じにくい傾向があります。さらに、相場より大幅に低い査定価格を提示する業者もあり、一社だけの査定では適正価格かどうかの判断が困難です。
したがって、できるだけ高値での売却を希望する場合は、複数社から査定を取り、買取以外の売却方法も検討することが推奨されます。
デメリットの2つ目は、業者選びのリスクです。なぜなら、不動産会社によって、実際の市場価格よりも極端に安い査定額を提示したり、買取後にトラブルを起こしたりする業者が存在するからです。
特に、売主が不動産取引に不慣れな場合、適正価格の判断が難しく、不当に安い価格での売却を強いられる可能性があります。
デメリットの3つ目は、損失のリスクがあることです。なぜなら、迅速な現金化が可能な反面、大きな損失リスクを伴うからです。特に売却を急ぐ必要がある場合、業者はその状況を利用してさらに買取価格を引き下げようとする可能性があります。
また、物件の本来の価値や将来的な値上がりの可能性を十分に考慮されないため、潜在的な資産価値を大きく損なうことになるかもしれません。
したがって、即時買取は換金の速さと引き換えに、相当な金銭的損失を被るリスクがあります。
上記のようなリスクを避けるために、複数社から査定を取ることや、業者の実績や評判を確認すること、契約内容を慎重に確認することが重要です。信頼できる不動産会社を選ぶことが、安全な取引の鍵となります。
不動産の買取保証のメリット・デメリット
ここからは買取保証のメリットとデメリットを紹介させていただきます。
不動産の買取保証のメリット
各3つずつに分けてまとめたので、ご覧ください。
- メリット1:売却の安心感
- メリット2:通常の売却と併用できる
- メリット3:計画が立てやすい
メリットの1つ目は、売却の安心感です。買取保証の最大のメリットは、最低売却価格が保証されることです。一定期間は通常の売却活動を行いながら、もし売却できなかった場合でも、不動産会社が事前に約束した価格で必ず買い取ってもらえます。
したがって、焦って安値で売却する必要がなく、余裕を持って売却活動を進めることができます。
メリットの2つ目は、通常の売却と併用できることです。買取保証では、一定期間は通常の不動産売却を行うことができるため、市場価格で高値の売却チャンスを残しながら、最低売却価格も確保できるという大きな利点があります。
例えば、3ヶ月程度の保証期間中は、不動産会社による通常の販売活動が行われるので、この間に良い条件の買主が見つかれば、市場価格で売却することが可能です。
一方で、買主が見つからない場合でも、不動産会社による買取が保証されているため、売却できないというリスクを回避できます。
メリットの3つ目は、売却活動中や売却後の計画が立てやすいことです。なぜなら、最低売却価格が保証されているからです。資金計画を立てやすく、通常の売却では市場環境により価格が変動するリスクがありますが、買取保証があれば最低限の売却金額が確保できます。
また、一定期間内で一般売却を試みながらも、もし購入者が見つからない場合は保証価格での買取が約束されているため、売却完了の期限を見据えた計画が立てられます。新居の購入や引っ越しなど、その後の予定も具体的に組みやすくなるでしょう。
したがって、高値売却の可能性と確実な売却を両立できる点が、買取保証の大きな特徴です。
不動産の買取保証のデメリット
ここからはデメリットを紹介します。
- デメリット1:保証価格が低めに設定される
- デメリット2:条件面での制約
- デメリット3:業者選びの重要性
デメリットの1つ目は、保証価格が低めに設定されてしまうことです。買取保証の場合、保証価格は即時買取よりもさらに低く設定される傾向があります。なぜなら、不動産会社が長期間の在庫リスクを見込んで価格を設定するからです。一般的に市場価格より30-40%程度低い価格となることも少なくありません。
デメリットの2つ目は、条件面での制約です。建物には築年数や立地条件、物件の状態などで厳しい基準が設けられています。特に築古物件や市場性の低い立地の物件は、買取保証の対象外となることが多いです。
また、買取保証を受けるには独占専任媒介契約を結ぶ必要があり、一定期間は他の不動産会社に売却を依頼できません。この契約期間中に良い条件の購入希望者が現れても、契約上の制約により取引できない可能性があるので注意が必要です。
デメリットの3つ目は、業者選びの重要性です。買取保証は、市場価格より著しく低く設定されることが多いです。そのため、悪質な業者が最初から買取を目的として極端に安い価格を提示し、売主を焦らせて契約を急がせることがあります。
また、一見魅力的な保証価格を提示しながら、実際の買取時には様々な理由をつけて価格を引き下げようとする業者も存在します。したがって、不動産業者を選ぶ時は慎重に判断することが重要です。
したがって、買取保証は売却の確実性は高まりますが、その分、保証価格は低く抑えられる傾向があります。そのため、最低売却価格の設定には慎重な検討が必要です。
結局『買取』と『仲介』どっちを選んだほうがいい?
ここまで長くなってしまいましたが、不動産買取について理解が深まったのではないでしょうか。最後は、結局買取と仲介どちらが良いのか判断することが重要になります。
一言で言うなら、不動産売却において、買取と仲介のどちらを選ぶべきかは、売主の状況や優先順位によって判断が分かれます。詳しい理由は、本記事で全て説明してあるので、結果だけを下記にまとめます。
早期売却を優先する場合は買取が適しています。ただし、市場価格より15-30%程度安い価格での取引となる点に注意が必要です。
一方、売却価格を優先する場合は仲介がおすすめです。なぜなら、仲介は市場価格での売却が期待できるからです。
つまり、早期売却と手続きの簡便性を重視するなら買取、高値売却を目指すなら仲介と、状況に応じた選択が重要となります。
千葉エリアでの不動産売却なら『東海住宅』がおすすめ

項目 | 詳細 |
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社名 | 東海住宅株式会社 |
住所 | 〒276-0032 千葉県八千代市八千代台東1-2-11 |
設立 | 1971年(昭和46年)9月6日 |
資本金 | 9000万円 |
電話番号 | 0120-333-419 |
公式サイト | https://www.10kai.co.jp/file/tokaisale/area/chiba.php |
東海住宅株式会社は、豊富な実績を持つ企業です。不動産の買い取り・買取保証・仲介をはじめ、土地活用、賃貸管理、リフォームまで、幅広い不動産サービスを提供しています。
地域密着型の企業として、千葉県の不動産事情に精通しており、きめ細かなサービスと丁寧な対応で、千葉で売るならあの会社とも言われている有名な会社です。不動産に関する相談から売却後のアフターフォローまで、一貫したサポート体制を整えてくれます。
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また、以下の記事では東海住宅株式会社の評判に関してまとめています。詳しく知りたい方は記事も合わせてチェックしてみてください。
まとめ
本記事では、不動産買取の基礎知識や、メリット・デメリットを紹介しました。不動産買取や買取保証など、様々な不動産の売却方法がありますが、どの売却方法を選ぶかは自分次第です。
もし、不動産を高値で売却したい方は、仲介がおすすめです。一方で、早期売却や手続きの簡素化を求めている方は買取がおすすめです。
そのため、自分が売却したい物件の状態や状況、希望内容と照らし合わせながら不動産会社を選び、後悔のない不動産会社を選んでください。